一級建築士事務所 田野
建築設計室

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愛媛の旅 3


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弓削神社


愛媛の旅。
内子の山あい深くにある弓削神社。
池に掛けられた屋根付き太鼓橋を渡って本殿にアプローチする。
洗練とはまた違った素朴で少し危うい弱さがかえって強さを感じる佇まい。
池の中に基礎となる松の木を並べその上に栗丸太の柱を乗せかけた構造。屋根の棟木には孟宗竹を使いたわみによる曲線を描く。
20年ごとになんと橋ごと架け替える習わしと、日参り信仰と呼ばれる毎日氏子さんが旗を揚げ手入れをする慣習によって、この儚くて力強い橋と神社は集落の中で生き続けている。
素朴なディテール、歪みのあるフォルム、それでいてこの何とも言えない強さに民衆から生まれた骨太の建築を感じる。
1396年、しまなみ海道近くにある当時海の要塞と呼ばれた弓削島の弓削神社から勧請して創建されたとのこと。
深い山あいの中で海の要塞であった弓削島に倣い、神社を城に見立て堀池をつくり、橋を架けて神を祀る。
信仰の力もさることながら、建築に至るまでの構想力にも壮大なスケールを感じる。


弓削神社

弓削神社
弓削神社
弓削神社
弓削神社




 
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