愛媛の旅 1
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愛媛の旅に行ってきました。
学生の頃、四国の奥深さに魅せられ
中でも愛媛は特に奥深い魅力を感じています。
建築を中心に、集落や街並みを訪れる。
それぞれの場所での感想を少しずつ。
伊丹十三記念館、中村好文さん設計。
好文さんの建築、やっぱりスケール感がいい。
人が落ち着く寸法感覚で出来ている。
ディテールも気張った納まりはなく、穏やかな仕舞いと材料で出来ている。
中庭も厳格なものではなく、人が居心地よく感じる設え。
伊丹十三というマルチでアバンギャルドな異端児としての人物像を建築で表現するのではなく、例えば伊丹さんが地元松山に帰ってきて中庭の木に寄り添ってくつろげる場所ーホームをつくっている。アバンギャルドな映画のイメージが強い伊丹さん、映画以外でみせていた料理についてのエッセイや日常の何気ないスケッチなど、優しくてにやけてしまいそうな眼差しの数々に好文さんは伊丹さんの本質をみたように思う。