最後の黒板授業
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竹原義二、最後の黒板授業。
大学の講義で黒板にその日の授業内容(主に建築の図面)をあらかじめ書き込み、授業を進めながら新たに書き込んで進行していくライブ感が凄い伝説の授業。
私が学生の頃から始まったので、18年くらい続いただろうか。
今日はその最後の授業の公開講義。
黒板に書かれた密度もさることながら単なるワンマン授業ではないのは、書かれた建築作品を学生が事前に研究して下絵を描き、聴くだけでなく黒板の図を通して竹原と対話し、学生自らのモチベーションを高めるやりとりがその場で展開していく様が、本来の学ぶという姿勢を体現しているところにある。
対象としている建築について知ってはいても、実のところわかっていることは少ない。建築とがっぷり四つ組んで、とことん学ぶ面白さをこの授業から学んだように思う。
ある対象に深く分け入ることで逆にいろんなことへと波及していき、学ぶ世界が広がっていくこともこの授業を通して教えられた。
とにかく建築が楽しくなる授業でした。
竹原先生、お疲れ様でした。
というには、まだまだ早いくらいパワーを感じる師匠が今日もご健在でした。