一級建築士事務所 田野
建築設計室

日々のこと

床板


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床板


久しぶりの日々のこと。
高槻の家、現場も随分進んできました。
床板のチーク材は長尺の無垢を朝鮮張りに仕上げる。
朝鮮張りは朝鮮半島の建築に多く見られる張り方でその地の気候ゆえ、杉や桧に代表される真っ直ぐで長尺の材木があまり採れず、主に幹や枝に曲がりのある松材で建築が作られている。真っ直ぐな長尺の材木が手に入りにくいことで、短かい材を揃えて目地を揃える張り方が生み出された。日本建築の畳の目地で空間を緩やかに仕切るように、朝鮮張りで同面の敷居や目地を意識しながら一室空間に緩やかな仕切りを生み出すことで広がりと奥行き感を与える。長尺材なので、厳密にはすだれ張りともいえます。ちなみに、長尺の無垢材の下には床暖房パネルを入れています。チークは本来、材の伸縮が小さく無垢材ながら含水率や床暖房温度の管理をすれば床暖房にも対応できます。
大工棟梁である里見さんの丁寧な仕事ぶりにいつも感服。



高槻の家

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