機能とカタチ
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子供達の通う保育園の裏側にある京大体育館。
後期コルビュジェの荒々しく力強いフォルムを彷彿とさせる増田友也設計の名作です。
コンクリート打放しでつくられた彫りの深いブリーズソレイユ(日除け装置)が建築の特徴になっています。
日除けという機能を働かせるための技術開発は時代と共に発展し続けており、今では当たり前のブラインドやロールスクリーン、ガラス一枚で日除け機能を満たすまで進化しています。今となっては大掛かりな建築的仕掛けが魅力となって現代に訴えかけてくる有様は、必ずしも機能発展の先だけに人の心を揺さぶる魅力があるとは限らず、機能を満たす副産物としてのカタチが機能を超えて現代に物語っているように感じます。
メンテナンスは大変ですが、建築の力を今に伝える美しい建築。